白鳥製薬グループ(以下、「当社」)は、「責任あるサプライチェーンマネジメントのための製薬業界の原則(Pharmaceutical Industry Principles for Responsible Supply Chain Management、以下「 PSCI原則」といいます)」に基づく、倫理、労働、安全衛生、環境、これらに関連するマネジメントシステムに関して、以下の事項を遵守いたします。
倫理
当社は、倫理観に基づいて事業活動を⾏ない、誠実に⾏動します。 倫理には、以下の項⽬が含まれます。
- 1.健全な事業活動
- 汚職、恐喝、横領は一切禁止されています。また、当社は、政治、行政との関係において、違法な政治献金、利益供与、賄賂に関与しません。
- 2.公正な競争
- 当社は取引において、同業他社と公正で自由な競争を行います。また、正確かつ誠実な広告を含む公正な商慣行を採用します。
- 3.動物愛護
- いかなる動物に対しても、その痛みやストレスをできるだけ与えないように取り扱わなければなりません。動物実験においては、動物使用数の削減、実験動物の苦痛を最小限に抑えるための手順をよく検討した上で行います。また、科学的に有効であると規制当局から容認された場合は、代替法を採用します。
- 4.データのプライバシーと保護
- 当社は、会社の機密情報や、従業員・患者さんのプライバシー権を確実に保護し、適切に使⽤します。適⽤されるプライバシー保護やデータ保護関連法は、これを遵守します。
- 5.利益相反
- 当社は、利益相反の排除と管理について、合理的な対策を講じます。
人権と労働
当社は、従業員の⼈権を守り、尊厳と敬意をもって従業員を処遇することに尽⼒します。労働には、以下の項⽬が含まれます。
- 1.職業選択の自由
- 当社は、強制労働や奴隷労働、強要された囚⼈労働を利⽤しません。
- 2.児童労働と年少者労働
- 当社は、児童労働を利⽤しません。18歳未満の若年労働者は、国の法定雇⽤年齢または義務教育修了年齢を超えている場合に限り、危険有害業務以外で従事させます。
- 3.差別禁止
- 当社は、嫌がらせや差別のない職場環境を提供します。人種、肌の色、年齢、妊娠の有無、性別、性的指向、民族、心身障害、宗教、政党への加盟、労働組合への参加、配偶者の有無などを理由とする差別を許しません。
- 4.公正な処遇
- 当社は、従業員に対するセクシュアルハラスメントや性的虐待、体罰、精神的・⾝体的抑圧、⾔葉による虐待など、過酷で⾮⼈道的な処遇のない、またその恐れもない職場を提供します。
- 5.賃金、手当および労働時間
- 当社は、最低賃⾦、残業時間、法定給付⾦を含め、適⽤される賃⾦関連法に従って、従業員に⽀払います。報酬の基準については、適切な時期に従業員と意思疎通を図ります。また、残業の必要性や残業に対して⽀払われるべき賃⾦についても従業員と話し合います。
- 6.結社の自由
- 職場および報酬に関する問題を解決するために、従業員とのオープンなコミュニケーションや直接的な取り決めを⾏います。当社は、現地の法律に従い、結社の⾃由、労働組合への参加/不参加、代表者の選出、労働者評議会への参加など、従業員の権利を尊重します。従業員が報復や脅迫、嫌がらせを恐れることなく、労働条件に関して経営陣と率直に意⾒交換ができるようにします。
安全衛生
当社は、職場および居室において、安全かつ衛生的な労働環境を提供します。安全衛生には、以下の項目が含まれます。
- 1.従業員の保護
- 当社は、職場及び居室において、化学的・生物学的・物理的な危険および身体的負担が大きい業務から従業員を保護します。
- 2.プロセスの安全性
- 当社は、化学物質における重大被害を引き起こす漏出の防止・低減するための計画を整備し、実施します。
- 3.緊急事態への準備と対応
- 当社は、職場及び居室における緊急事態を事前に特定して、アセスメントを実施し、緊急時計画と対応マニュアルに基づき実施することにより、その影響を最小限に抑えます。
- 4.危険性情報
- 当社は、医薬品や医薬品中間体を含む危険有害物質の安全性情報を提供し、教育・訓練を通じて、危険有害物質から従業員を守ります。
環境
当社は、気候変動を含む環境への悪影響を最⼩限に抑えるために、環境に対して責任ある効果的な⽅法で事業を運営します。また、天然資源を保全し、可能であれば危険有害性物質の使⽤を避け、再利⽤やリサイクルするよう努めます。環境には、以下の項⽬が含まれます。
- 1.環境に関する認証と報告
- 当社は、適⽤されるすべての環境関連規制を遵守します。必要とされる環境関連の許可、認可、登録と制限条件をすべて取得し、そこに定められた業務および報告に関する要件を遵守します。
- 2.廃棄物と排出物
- 当社は、廃棄物の安全な取扱い、移動、保管、リサイクル、再利⽤、⼤気への放出および排⽔処理について、管理を確実にするためにシステムを整備します。廃棄物、廃⽔、⼤気放出物が⼈間の健康や環境に悪影響を与える可能性がある場合は、適切に管理、抑制し、環境排出前に処理を⾏います。
- 3.漏出と流出
- 当社は、環境への不測の漏出や流出を防⽌、低減するためのシステムを整備します。
- 4.資源の利用
- 当社は、資源の効率的利⽤や消費量の低減に向けた⽅策を講じます。
- 5.持続可能な調達とトレーサビリティ
- 当社は、重要な原材料の供給元に対し事前精査を実施し、持続可能な調達を推進します。
マネジメントシステム
当社は、継続的改善およびこれまでに述べてきた⾏動原則で要求されている事項の遵守を推進するためのマネジメントシステムを運⽤します。マネジメントシステムには、以下の項⽬が含まれます。
- 1.コミットメントと説明責任
- 当社は、適切に資源を配分することにより、PSCI原則に記載されている考え⽅を守るべく責任を持って努⼒します。
- 2.法的要求と顧客からの要求
- 当社は、適⽤法令、規制、基準ならびに関係を有する顧客からの要請を把握し、それらを遵守します。
- 3.リスクマネジメント
- 当社は、PSCI原則で取り上げているすべての分野におけるリスクを把握し、管理する仕組みを整備します。
- 4.文書管理
- 当社は、これらの要求事項への適合と適⽤される規制の遵守を証明するために、必要な⽂書を維持管理します。
- 5.教育研修と能力
- 当社は、これらの要求事項に取り組めるよう、経営陣と従業員の知識、技能及び能⼒が適正な⽔準に到達するための教育プログラムを整備します。
- 6.継続的改善
- 当社は、⽬標を設定し、改善計画を実⾏し、社内外の評価、査察、マネジメントレビューによって確認された改善点に対する必要な是正措置を講じることにより、継続的な改善に取り組みます。
- 7.懸念事項の確認
- すべての従業員が報復や脅迫、嫌がらせを恐れることなく、職場における懸念事項や違法⾏為を報告できるようにします。当社は、調査を実施し、必要に応じて是正措置を講じます。
- 8.コミュニケーション
- 当社は、PSCI原則への取組を、従業員やサプライヤーに対し、効果的に伝達します。